松山英樹・石川遼などトッププロのルーティーン比較【個性と共通点から学ぶ再現性の高い準備術】

はじめに

プロゴルファーは全員ルーティーンを持っていますが、その流れや所要時間、細部の動作には個性と意図があります。
松山英樹はルーティーンの丁寧さと安定感で知られ、石川遼はテンポの良いスムーズなルーティーンが特徴です。
この記事では、両者のルーティーンを詳細に比較し、アマチュアが取り入れるべきポイントを抽出します。


松山英樹のルーティーン

特徴

  • 所要時間:比較的長め(20秒前後)
  • 動作の精密さ:クラブを地面に置く位置、スタンス幅、グリップ圧まで毎回ほぼ同じ
  • 視線と間合い:アドレス中に何度もターゲット方向を確認

流れ(ティーショット例)

  1. 後方から目標方向と風向きを確認
  2. 仮想ターゲット(ボール手前数mの地面)を決定
  3. 素振り1〜2回(フルではなくリズム重視)
  4. フェースを仮想ターゲットに合わせてセット
  5. スタンスを調整し、体重配分を安定
  6. 目標を再確認→スイング開始

強み

  • 毎回同じ動作で心理的安定を確保
  • 慎重さがショット精度につながる

弱点(アマチュアが真似する際の注意)

  • 所要時間が長いと同伴者のプレー進行に影響する場合あり
  • 慎重になりすぎてリズムを崩す可能性

石川遼のルーティーン

特徴

  • 所要時間:短め(12〜15秒程度)
  • テンポの良さ:判断が早く、構えに入るまでがスムーズ
  • 感覚重視:素振りやアドレス中の動きが流れるように連続

流れ(ティーショット例)

  1. 後方から風とラインを一瞥
  2. 素振り1回(フィーリング重視)
  3. すぐにアドレスへ入り、フェースを合わせる
  4. スタンス・グリップを素早く整える
  5. ほぼ間を空けずにスイング開始

強み

  • テンポの良さで緊張を引きずらない
  • 試合の流れに乗りやすく、攻めのゴルフができる

弱点(アマチュアが真似する際の注意)

  • 判断が早すぎると戦略や狙いが曖昧になりやすい
  • 感覚重視型は、その日の調子に影響を受けやすい

共通点と相違点まとめ

項目松山英樹石川遼
所要時間約20秒約12〜15秒
素振り回数1〜2回(リズム確認)1回(感覚確認)
準備の順序後方確認→仮想ターゲット→フェース→スタンス後方確認→素振り→フェース→スタンス
ターゲット確認複数回最初のみ
長所精度と安定感テンポと流れの良さ
注意点慎重すぎると時間が長くなる判断が早すぎると狙いが甘くなる

アマチュアが取り入れるべきポイント

  1. 松山型から学ぶ
    • ターゲット確認をしっかり行う
    • 毎回同じスタンス幅とグリップ圧で構える
  2. 石川型から学ぶ
    • 素早い決断で集中を切らさない
    • 感覚的なリズムを重視してテンポ良く打つ

💡 理想は「松山の精密さ×石川のテンポ」。慎重かつスムーズなルーティーンが安定感と流れを両立します。


練習場での比較ルーティーン習得法

  • 2種類を試す
    松山型(精密型)と石川型(テンポ型)を交互に行い、自分のスコアやミス傾向を記録。
  • ハイブリッド化
    ターゲット確認は松山型、構えからスイングまでのテンポは石川型という組み合わせも有効。
  • 時間計測
    自分に合う秒数を見つけ、15〜18秒程度で一定化する。

まとめ

  • 松山英樹は精密な準備と慎重さで高い再現性を確保
  • 石川遼はテンポの良さでリズムを作り、迷いを排除
  • アマチュアは両者の良い部分を組み合わせることで、安定感とテンポのバランスが取れる
    ルーティーンは「型に自分を合わせる」のではなく、「自分の性格とプレースタイルに合わせて型を最適化する」ことが重要です。

関連リンク

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  • レーザー距離計(ターゲット確認の精度向上)
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