はじめに
ゴルフ場でプレーしていると、バンカーでのマナーが意外と疎かになっているシーンをよく目にします。
特にならし忘れや使い方の間違いは、後続プレーヤーに迷惑をかけるだけでなく、競技ゴルフではマナー違反として印象を落とす原因にもなります。
本記事では、バンカーをならす専用レーキ(Rake)の正しい使い方と、ラウンド中に守るべきマナーを詳しく解説します。
バンカーをならす道具「レーキ」とは?
- 形状:先端に歯(爪)が付いた横長のヘッドを持つ棒状の道具
- 設置場所:バンカー周辺に置かれており、プレー後の砂面を均すために使用
- 役割:足跡・クラブ跡・ディボットを消し、次のプレーヤーが公平なライで打てるようにする
正しいレーキの使い方【手順付き】
1. 打った後にボールを拾う前にレーキを手に取る
- バンカーショット後は、ボールがグリーンやフェアウェイに出たことを確認したら、レーキを持って戻る。
2. 足跡やクラブ跡を後方から消す
- 自分が歩いた跡やスイング時の砂の乱れを、バンカーの外側に向かって均す。
3. 均す方向は一方向
- 往復すると砂が凸凹になりやすいので、一方向にスッと引くのが基本。
4. バンカーの外側も軽く整える
- 出入りした部分の足跡も忘れずにならす。
5. レーキの置き方
- 基本はバンカー外・フェアウェイ側に平行に置く(コースによっては内側指定あり)。
- 置き方を間違えると、後続のボールが当たり予期せぬ跳ね返りを起こす可能性あり。
バンカーならしのマナー
基本マナー
- 速やかに行う — プレーファストを意識し、無駄な時間をかけない
- 自分の範囲を完全にならす — 打った位置+歩いた範囲を全て
- 他人が残した跡も可能な範囲で直す — 全員でコースを美しく保つ意識
- 置き忘れ防止 — レーキは元の位置に必ず戻す
競技ゴルフでの注意点
- 他人の邪魔にならないよう素早く行動
- レーキを持ちながら走る際はヘッドを下向きに(安全配慮)
- ルール違反ではないが、印象が悪くなる「ならし忘れ」は避ける
よくあるNG例
- レーキを押すようにならす → 砂が固まり、ライが不自然に
- バンカー外に砂を撒く → コース整備の妨げになる
- 足跡を踏み固めて出る → ならしの意味がない
プロや上級者が実践するポイント
- バンカーショットの出口付近にクラブを置かず、出口を広く使えるようにする
- ショット直後にレーキを持つ位置を事前に決め、無駄な動きを省く
- 打つ前から入退出ルートを考え、ならす距離を短くする
まとめ
バンカーをならす行為は、単なるマナーではなく次のプレーヤーへの配慮です。
正しい使い方を知っておくことで、スムーズなラウンド進行と好印象につながります。
特に競技ゴルフでは「プレーの質=マナーの質」とも言われますので、ぜひ今日から意識して実践しましょう。
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