はじめに
ラフにボールが沈んでしまうと、芝の抵抗で飛距離や方向性が大きく損なわれます。特に夏場のラフは密度が高く、ミスするとショートや引っかけ、ダフリの原因に。
しかし、ラフからでも正しい打ち方とクラブ選択をすれば、スコアへの影響を最小限に抑えられます。ラフの種類別の打ち方・クラブ選びのコツを、実戦的な視点で解説します。
ラフの状態を見極める
1. 浅いラフ
- 芝が短く、ボールの頭が見えている状態
- 芝の抵抗が少なく、比較的普通に打てる

2. 深いラフ
- 芝が長く、ボールが半分以上沈んでいる
- 芝の抵抗が大きく、飛距離ロスが大きい

3. 湿ったラフ
- 雨や朝露で濡れている状態
- 芝が絡みやすく、フェースに芝が噛んでスピンが減る

クラブ選びの基本
1. 浅いラフ
- クラブ:通常の番手でOK(7〜9番アイアンなど)
- 芝の抵抗が少ないため、グリーンまでの距離で選択
2. 深いラフ
- クラブ:ロフト角の大きいクラブ(PW・AW・SW)
- 芝の抵抗を減らすため、フェースを開かずコンパクトに
3. 長距離を狙う場合
- 特にユーティリティがおすすめ
- ソール幅が広く、芝を抜けやすい
💡 注意:ラフからフェアウェイウッドやロングアイアンで無理に狙うと、ミスショットのリスクが高まる。基本的にはショートアイアンでフェアウェイに刻んでいきましょう。無理してグリーンを狙うとフライヤーやミスショットにつながります。
打ち方のポイント
1. 浅いラフの場合
- 普通のショットに近い感覚でOK
- 芝の抵抗を考えてやや強めに振る
2. 深いラフの場合
- スタンスをやや広めに
- ボール位置は中央より右寄りにセット
- ダウンブロー気味に打ち、芝を断ち切る意識
- 手首を固め、フェースは少し開き目にセットしてもよい→芝がかむとフェースがかえってしまうので
3. 湿ったラフの場合
- 芝がフェースに絡みやすいため構える段階でフェースを少し開く
- フェース面に水分が付くとスピンが減るのでランを計算しましょう
状況別の対応例
グリーンまで残り100ヤード以内
- 選択:AWまたはSW
- 高く上げてキャリーで止める
グリーンまで残り150ヤード
- 選択:芝が浅ければ7〜8番アイアン、深ければレイアップ
- 無理してグリーン狙いをしない、フライヤーを計算する
バンカー越え
- 選択:ロフト多めのSW
- フェースを開かずに芝を切り抜けるように打つ
- オーバーしてもいい気持ちで振り抜くことを意識する
練習で身につけるべきこと
- 重いクラブでスイング練習:芝の抵抗に負けないために素振りを強めに
- ティーアップで深ラフ再現:練習場で芝の抵抗を疑似体験
- 芝の絡みを想定した距離感調整
ラフからのNG行動
- 無理な長距離狙い
- いつもの距離を期待しない
- 体重配分を後ろにしてすくい打ち
まとめ
ラフからの成功率を上げるには、ラフの深さと芝質の見極めが第一歩です。
- 浅いラフ:通常の番手+やや強めのスイング
- 深いラフ:ロフト少な目+コンパクトスイング
- 湿ったラフ:ランを計算し、距離感を調整
この3つを押さえることで、芝に負けないショットが可能になります。
ラフに勝つために
ラフ対応力を高めるおすすめアイテム
- ソール幅広めのウェッジ(芝抜けが良くアプローチも安定)
- ユーティリティ(深いラフからの長距離対応)
- ラフ専用練習用マット(芝抵抗を再現できる)
これらはAmazon・楽天市場・ゴルフ専門ショップで購入可能。自宅練習やコース戦略に取り入れれば、ラフからのミスショットを大きく減らせます。


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